KATO NEWS 新機種情報

㈱加藤製作所（代表取締役社長　加藤公康）では、ミニショベルⅤ５の新シリーズとして、 ＨＤ８５Ｖ５を令和２年４月より全国一斉に販売を開始いたしました。
ＨＤ８５Ｖ５は、特定特殊自動車排出ガス２０１４年基準に適合した新エンジンを搭載。安全性を重視し、可能な限りショートテール化を実現。壁際まで掘削できるブームスイングを装備しました。標準機同等の作業性と超小旋回機を大きく超える安定性を両立した都市部で大きな作業にフィットするブームスイング型油圧ショベルです。

目標販売台数は、年間５０台です。

1.環境性

• コモンレール式燃料噴射システムと排出ガス後処理システム（ＤＰＦ）をコンピュータによって制御、クリーンなガスを排出します。ＰＭ（粒子状物質）を大幅に低減し環境にやさしい性能としています。

  定格出力

  42.7kW/2,100min-1

  最大トルク

  235N・m／1,365min-1

• 国土交通省低騒音型建設機械指定制度における低騒音型の指定を受けています。

• アイソクロナス制御を採用。エンジン回転数を一定にキープ。負荷がかかっても、エンジン回転が変動せず、燃費性能が優れています。従来機より燃料消費量を削減します。

• 作業スピード重視のⅤｍａｘモードと燃費重視のＥＣＯモードをスイッチにて選択できます。

• 操作レバーを中立にすると、数秒後にエンジン回転数が自動的にアイドリング。燃料の節約が１０％程度可能です。

2.作業性

• 重心を徹底的に見直し、高い安定性を実現。従来機（８０ＶＸ３）より安定性を向上させました。

• 右８０度・左５０度のワイドなスイング角度を実現。広い範囲を掘削でき、道路路肩の溝堀りもしっかりこなします。フロントアタッチメントは超小旋回機より軽く、操作性に優れ、安定した作業を確保。ハードな作業にも対応できます。

• 効率を高めたメインポンプを採用。作業性がアップしました。力強く、応答性が良く、複合作業性にも優れています。
  ・旋回力１４％ＵＰ（従来機８０ＶＸ３比）
  ・旋回ホイスト高さ７％ＵＰ（従来機８０ＶＸ３比）

• クローラ幅から飛出しは、わずか３００ｍｍ。通常の作業では気になりません。後方超小旋回機より格段に安定した作用が可能です。

• ロングな掘削半径で、広範囲の掘削が可能です。荷台奥まで届いて、積み込み作業もしっかりこなせます。

• バケットと排土板が近接。残土のスキトリ作業を容易にしました。

3.整備性

• エンジンカバーと右サイドカバーが工具なしでフルオープン。エンジンや油圧系統の日常点検がスムーズに行えます。

• 燃料給油口を外側に配置しました。わかりやすく、カバーを開けずに簡単に燃料を給油することができます。

• 作動油のリターンフィルタにカートリッジ式を採用しました。簡単に交換できて、砂等の混入も防止できるので、交換時間の削減ができます。

• ススの蓄積状況をコンピュータが判断して、作業中に自動で再生します。自動再生中は通常通り作業ができるため、効率的です。ススの蓄積を軽減できるため、作業を止めてのリセット再生までのサイクルが長く、作業の中断を大幅に減らせます。
  ※使用状況によって手動再生のサイクルが短くなる場合があります。

• 便利な工具箱を設置しました。

4.安全性

• 転倒時運転者保護構造（ＲＯＰＳ）に適合しました。万一の転倒時にもキャブ変形を最小限に抑え、オペレーターの保護空間を確保します。

• 操作ロックレバーが安全位置にある時のみエンジンが始動できます。エンジン始動中、安全位置にすると全操作をロックします。（排土板、スイング含む）不意の動作を防止し、安全性を向上しました。

• 緊急時に運転席の外からエンジンを停止することができます。

• コンパクトなボディでオペレーターの視界を確保。右前の視界も良好でブームスイングを最大限に発揮できます。サイド＆後方アンダーミラー（※オプション）で周囲の状況も把握できて、安全に作業できます。

5.居住性

• コンパクトなボディに可能な限り広く運転席スペースを設計しました。オペレーターのストレスを軽減します。

• 高さ調整とサスペンション調整付きのリクライニングシートを標準装備しました。

• ダンパーによる補助があるため、小さい力で簡単に開けられます。

• 取り外した前ウインドの格納ラックを装備ました。保管場所に困ることがありません。

• シート後方やシート下に便利な収納スペースを設けました。

• シガーソケットタイプの外部電源供給取出口を装備しています。（12V_10A）

• 表示パネルを新規設計。LEDが常時点灯し視認性が向上しました。また、短時間での復旧に役立つエンジンエラーコードを表示する機能を追加しました。

• 予備ポートをグリップのスイッチで操作できます。ペダルを使用せず、手元で操作できるため、操作性が向上しました。第１予備ポートを右レバーグリップで操作、第２予備ポート（※オプション）を左レバーグリップで操作します。

• 走行モータの負荷に応じて１速／２速を自動変速します。ブレードレバ―に装備したスイッチで１速固定にすることもできます。

• 大型スイッチをわかりやすく集中配置。迷わず操作できるようにしました。

• ペットボトルが入るドリンクホルダーを装備しています。

6.耐久性

• ライトは作業時に破損しにくいブーム下に格納しました。

• シリンダの破損を軽減するため、２重構造および山型にしました。

• ブームスイング部は、摩耗を最小限にするため可能な限り、ピン径を大きくしています。また、ガタを最小限に抑えるため１本ピン方式を採用しています。

• 左右とも、取外し可能なカバータイプを採用。容易に取外しが可能で整備性が格段によくなりました。カバーは上下分割したことで、傷やへこみなどが生じやすい下側のみ板金、塗装で修理または交換が可能です。

• 大型排土板を標準装備しました。ダブルシリンダの採用により、ねじれに強く耐久性に優れています。埋め戻しから整地までパワフルにこなします。

• キャブドア解放時、ドア端部がカウンターウエイトの内側に収まるため、ドアの損傷を防ぎます。

• カバーをカウンターウエイトより内側に配置したことでカバーの損傷を防ぎます。

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